関市の「せきチケ・ベビチケ」が使えるお店の検索サイト「せきチケ サーチ」
関市が、新型コロナウイルスで影響を受けている子育て世帯向けに支給する「関市地域経済応援券」をせきチケ(関チケ)と言います。
そのせきチケが使える店舗ですが、続々と増えていく中で、関市の公式サイトではPDFが掲載されているだけで非常に探し辛いという声がありました。
そこで、関市ビジネスサポート(セキビズ)主導により、対象店舗をよりわかりやすく探しやすい仕組みを作ろうとなり、その構築を行いました。
特筆すべきは超短納期での構築
本件で一番特徴的なのは、超短納期という点でした。
実質3日の期間で、仕様策定からサイト完成までを行いました。
その制約上、あまり凝ったことはできないため、必要最小限の仕組みかつ、ユーザにとって探しやすい仕組みを模索しました。
- 仕様策定、ワイヤーフレーム、デザイン作成までで約3時間
- コーディングで1日
- 微修正、デバッグで少々
といったリソース割で、延べ3日間程度で完成させました。
Bootstrapでレスポンシブを簡略
スマホからのアクセスが殆どであろうという想定のもと、レスポンシブ化は必須となります。
しかし短い工期の中で一からコーディングでは間に合わないため、Bootstrapのグリッドシステムを利用し省力化しました。
データはCSVからインポート
本件では店舗データが600件以上となり、手作業の入力では公開まで時間がかかってしまいます。
そのため、市から支給されたエクセルを若干の手直しでWordPressのデータベースに取り込めるような仕組みを構築しました。
元のデータに付加する情報を最小限に
市から支給されたデータだけでは、検索の対象としては非常に乏しく、住所から割り出せる小学校区を検索軸に付加したり、住所からGoogleマップのリンクを自動で作成するような仕組みにし、既存のデータを最大限活用しながら最小限の追加工程で探しやすくするアプローチを実装。
また、あいまい検索に対応するため、キーワード検索用のカスタムフィールドを準備し、「カフェ」「cafe」「かふぇ」などの様々な検索のゆらぎに対応する仕組みを実装しました。
WordPressのカスタム投稿タイプを活用
WordPressの標準の「投稿」機能は、本件では適切ではないため使用せず、「店舗」データをまとめる投稿タイプと、更新型のコンテンツである「せきチケ限定セット」の投稿タイプを作成。
さらに、データベース項目を格納するためのカスタムフィールドを多様し、仕組みを実装しました。
アクセス予測に対する備え
関市民がどれだけ利用するかの予測が非常に難しく、インフラの見積もりはやや気を使いました。
結果的に一般のレンタルサーバを採用しましたが、なるべくトラフィックを下げるために画像を極限まで圧縮し、キャッシュプラグインを使うなどしてサーバ負荷を低減させるよう注意しながらコーディングを行いました。