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岐阜県関市のDX伴走支援・WEBマーケティング
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【実例】AI自作ツールで商談を劇的に変える!リアルタイム文字起こしから議事録自動作成まで実現した私の「現場主導DX」

最終更新日:2026.07.02

ビジネスのあらゆる場面で「DX(デジタルトランスフォーメーション)」が叫ばれる昨今。「DXは大企業が巨額の予算を投じて進めるもの」と思っていませんか?

実は、現在利用可能なオープンな技術や生成AIのAPIを組み合わせることで、個人や現場レベルでも、業務のあり方を根本から変えるほどの強力なDXを実現できます。

今回は、私が顧客対応の質を高めるために開発した「AI商談支援・議事録自動化ツール」の事例をご紹介します。このツールは、私自身の過去の知識だけでなく、世の中の一般的な知識、さらには過去の相談事例までをリアルタイムに融合させ、お客様との相談に最大限活かすために作られました。

「AIを使って業務を効率化したい」「毎回の議事録作成から解放されたい」と感じている方の参考になれば幸いです。

開発の背景:顧客対応における3つの課題

私がお客様とのミーティング(MTG)を行う中で、長年抱えていた課題は大きく3つありました。

  1. 「会話」と「メモ」の両立という限界 お客様の話を熱心に聞けば聞くほど、メモを取る手が止まってしまいます。逆にメモに集中しすぎると、お客様の細かな表情の変化や、声のトーンに隠された「本当に伝えたい課題(潜在ニーズ)」を見落としてしまうというジレンマがありました。

  2. 過去の知見を瞬時に引き出せないもどかしさ お客様から「実は今、こういうトラブルを抱えていて…」と相談された際、「確かに数ヶ月前、別のお客様の案件で似たようなケースがあったはず」と思っても、商談中に過去の膨大なフォルダを探すわけにはいきません。結局、その場では曖昧な回答になり、持ち帰って宿題にすることが多々ありました。

  3. ミーティング後の「議事録作成」という重労働 商談が終わっても、記憶が新しいうちに会話を思い出し、要点を整理し、決定事項と次回アクションをまとめて関係者に共有・保存する作業には、毎回30分から1時間ほどの時間とエネルギーが消費されていました。

これらの課題を、既存の「AI」技術と「自動化」の仕組みを組み合わせることで解決できないかと考え、自作ツールの開発に着手しました。

自作ツールの全貌と、商談を変えた4つの核心機能

この自作ツールは、Webブラウザ(Google Chromeなど)をベースに、生成AIのAPIとデータ蓄積用データベースを連携させたシンプルな構成ですが、その機能は強力です。

1. Chrome APIを活用した無料の「リアルタイム文字起こし」

まず、お客様との会話内容をリアルタイムでテキスト化する仕組みです。ここには、Google Chromeに標準搭載されている「Web Speech API」を活用しています。

最大の強みは、「完全無料」で非常に高精度な音声認識が利用できる点です。サードパーティの有料サービスを契約する必要がなく、ブラウザを開くだけで、マイクから入力されたお互いの発言が次々とリアルタイムにテキスト化されます。これにより、私は「手でメモを取る」という作業から完全に解放され、お客様の話に100%集中できるようになりました。

2. 文脈から先回りする「リアルタイムキーワード検索」

文字起こしされたテキストデータは、そのままバックグラウンドでリアルタイムに解析されます。直近の数分間で話された内容をAIがコンテキスト(文脈)として読み解き、「今、どのようなテーマについて話し合われているか」を推測します。

そして、その内容から重要と思われるキーワードを自動的に抽出し、社内のナレッジベースや一般的な公開情報を自動でキーワード検索します。検索結果は、画面の端にサイドバーとしてリアルタイムに表示されます。

例えば、お客様が「最近、社内のデータ管理でセキュリティの規格(例えばISMSなど)をどう適用すべきか悩んでいて…」と発言したとします。すると、画面にはISMSの概要、最新の法改正のポイント、提案に使える一般的な知識が自動的にリストアップされます。これにより、「自分の過去の知識 + 世の中の一般的な知識」を広く網羅しながら、お客様に対してプロフェッショナルなアドバイスを返せるようになりました。

3. 暗黙知を資産化する「過去事例の自動抽出・リストアップ」

人間の記憶力には限界があり、過去の細かい相談内容をすべて記憶しておくことは不可能です。そこでこのツールでは、過去にお客様と話した膨大なミーティングのテキストデータをデータベースに蓄積しています。

現在の商談が進む中で、お客様の悩みの本質をAIが察知すると、「この相談内容は、半年前のA社様の事例に非常に類似しています」と判断し、過去の近い事例や具体的な解決策を自動で抽出してリストアップしてくれます。

「以前同じような課題を抱えていらっしゃったお客様では、このようにアプローチして解決された事例がありますよ」と、具体的なストーリーを交えてその場で提案できるようになり、相談の説得力が劇的に向上しました。

4. ミーティング終了後の「議事録の自動作成・保存」

商談やミーティングが終了した後の処理も、完全に自動化されています。

ツール内の「商談終了」ボタンをクリックすると、記録されたすべての文字起こしデータがAIに送信されます。AIは単に発言録をそのまま書き出すのではなく、ビジネスに最適なフォーマットへと美しく構造化された議事録を自動で作成します。

  • ミーティングの概要・目的

  • 決定事項・合意事項

  • 各アジェンダごとの議論内容(重要ポイントの要約)

  • 次回までのタスク(ToDo)と担当者、期限

完成した議事録は、手動でコピペすることなく、社内の共有ストレージへ自動で保存されます。これまでミーティング後に30分以上かけていた事務作業が、文字通り「一瞬で、全自動」で完了する仕組みです。

市販のスマホアプリ・外部サービス vs API自作ツールのコスト比較

ここで、多くの人が懸念する「コスト」について触れておきます。

同じような機能(リアルタイム文字起こし、AI要約、議事録作成など)を持つ市販のスマホアプリや、企業向けのSaaS(外部サービス)を導入しようとすると、一般的には決して安くないコストがかかります。 多くのサービスが「月額サブスクリプション制」を採用しており、ユーザー1人あたり毎月数千円、チームや企業全体で導入すれば数万〜数十万円という固定費が重くのしかかってきます。また、「文字起こしは月に◯時間まで」といった制限が設けられていることも多く、ヘビーユースすると追加料金が発生するケースも珍しくありません。

一方で、今回のシステムのように「自作でAPIを組み合わせる」というアプローチをとれば、コストを劇的に抑えることが可能です。

  • 文字起こしは「完全無料」:前述の通り、Google Chrome等のブラウザAPIを使用しているため、何時間話しても通信費以外のコストは1円もかかりません。

  • AIの利用料は「使った分だけの超低コスト」:生成AI(ChatGPTやGeminiなどのAPI)の料金体系は、基本的に「利用したテキストの量(トークン数)」に応じた従量課金制です。1回のミーティングで消費するAPI費用は、現在の単価であれば「わずか数円〜数十円程度」。毎日何本も商談をこなしたとしても、月額で計算すれば数百円から、いっても数千円の範囲内に収まります。

「多機能だけど高額な固定費がかかる市販アプリ」を契約するのではなく、「自分に必要な機能だけをAPIで繋ぐ自作ツール」にすることで、従来のスマホアプリ等のコストの数十分の一という、わずかなコストで同等以上の強力な環境を構築できるのです。

業務に革命を起こした「DX」の導入効果

このAI自作ツールを日々の顧客対応に導入したことで、私の働き方とお客様へ提供できる価値には、圧倒的な変化が生まれました。

  • 顧客満足度の飛躍的な向上 商談中に過去の類似事例が自動でリストアップされるため、お客様の「困った」に対してその場で最高の解決策を提案できます。「そこまで深く考えて提案してくれるのか」といった、嬉しいお言葉をいただく機会が劇的に増えました。

  • 「宿題」の削減による案件クローズの高速化 その場で必要な情報がリアルタイムに手に入るため、「一度持ち帰って確認します」という宿題が激減しました。商談のその場で次のステップへの合意が取れるため、プロジェクトの進捗スピードが何倍にも加速しています。

  • 議事録作成ストレスからの完全な解放 「MTGが終わった瞬間に、ハイクオリティな議事録がすでに完成して保存されている」という安心感は、精神的な余裕を生み出します。次のアポイントメントへの切り替えも非常にスムーズになりました。

  • 使えば使うほど賢くなるナレッジの正のループ 日常のミーティングを行うだけで、正確な議事録が「自動」で蓄積されていきます。このデータが、次のミーティングでは「過去の近い事例」として参照されるため、ツールを使えば使うほど、私の提案の精度が自動的にアップデートされていくという、最高のサイクルが確立されました。

まとめ:現場の「不便」から始める、身の丈に合ったDXのすすめ

今回ご紹介した私の事例は、数千万円の予算を投じてシステム開発会社に発注したものでも、高価な市販アプリをサブスク契約したものでもありません。ブラウザが提供してくれる無料のAPIや、手頃に利用できるAIのAPIを、自分の業務の課題に合わせてパズルのように組み合わせた「自作ツール」です。

昨今、DXという言葉が独り歩きし、大がかりなITツールの導入や高額な外部サービスの契約ばかりが注目されがちです。しかし、DXの本来の目的は、テクノロジーを活用して業務のプロセスを変革し、顧客や自分たちに新しい価値をもたらすことにあります。

日常の業務の中にある、「メモを取るのが大変」「過去の事例をパッと出したい」「ミーティング後の議事録作成が面倒」という小さな不便に目を向け、それをAIや自動化の力で解決してみること。しかも、APIを活用して最小限のコストで賢く実現すること。これこそが、これからの時代に求められる、現場主導の真のDXではないでしょうか。

皆さんも、まずは身近な業務の「自動化」や「AIの活用」から、自分だけの小さなDXを一歩踏出してみませんか?

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